無料でつくる
使い方ガイド

管楽器のマイク本数と立ち位置|ホーン隊(サックス・トランペット)のライブ申告【シート無料】

公開:2026年10月24日 ・ 運営:LOCAL POWER株式会社(セット図くん)

ロックやスカ、ファンク、ポップスのバンドにサックス・トランペット・トロンボーンが1〜4本入ると、セット図に書くことが急に増えます。マイクを何本頼むのか、会場のスタンドマイクか自分のクリップマイクか、どこに立つのか、返しは何台いるのか。ギターやベースと違ってアンプがないので、客席に届く管の音はすべてマイクから出ます。結論から言うと、マイクは1人1本、減らすなら金管同士で1本、立ち位置はギターアンプと反対側に横一列。この記事では、管1〜4本の本数早見表、クリップマイクを持ち込むときの電源(48V)とワイヤレスの申告、ドラムやアンプとの距離、返しの台数、セット図と回線表への書き方、リハで確かめることまでを、そのまま印刷して埋められるA4シート(無料・PDF4ページ)つきで解説します。

ホーン隊のマイクと立ち位置、図にすれば1分で伝わります
マイクを管の人数分並べて、番号と楽器と「会場/持込」を書き添えるだけ。スマホで作って、PDFと共有URLでそのまま提出できます。登録不要・完全無料。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

結論:管楽器が会場に伝えるのは「本数・マイクの種類・立ち位置」の3つ

ホーン隊がライブハウスに伝えることは、突き詰めると3つです。管楽器はアンプを持たないので、この3つが決まれば PA は当日の段取りを組めますし、決まっていないと転換で止まります。

💡 管楽器は「生音が大きいのに、客席にはマイクの音しか届かない」楽器です。ステージ上では誰より大きく聴こえるので返しは要らないように思えますが、客席に出る音は PA がマイクから作ります。だからマイクの本数と位置がそのまま客席の音になり、ギターアンプの横に立つと、管のマイクにアンプの音が入って PA は管のフェーダーを上げられなくなります。

この記事は、ロックバンドやスカ・ファンクのバンドに管が1〜4本入る場合に絞っています。17人のジャズオーケストラの並びとひな壇はビッグバンドの配置図・並び方に、コンクールの様式は吹奏楽のステージ配置図に分けました。セット図そのものの描き方はセット図の作り方・書き方のとおりで、ここでは管の欄に何を書くかだけを扱います。

本数の早見表——管1〜4本×「1本ずつ/2人で1本/クリップ持込」

まず本数です。原則は1人1本で、会場のマイクやチャンネルが足りないときにだけ減らします。減らしてよい組み合わせには理由があるので、表の右の列を見てください。

編成標準(1人1本)足りないとき(最小)
管1本1本。スタンドでベルの前へ減らせない。ボーカルマイクの兼用はしない(歌の音作りになっている)
管2本2本(1人1本)2本のまま。Tp と Sax は音量差が大きく共有に向かない
管3本3本(Tp・Sax・Tb に各1)Tp と Tb で1本(金管同士・スタンド)+Sax 1本=計2本
管4本以上人数分。ソロマイクを別に1本金管は2人で1本まで(野外ビッグバンドの例=Tb 4人に2本)。Sax は1人1本
💡 減らすなら金管(トランペット・トロンボーン)同士で1本を分け合います。サックスは音がキーとベルの両方から出て、マイクの向きで音色が変わるので、2人で1本にすると片方だけ細くなります。ソロの多いサックスは1人1本が前提です。

野外のジャズフェスでビッグバンドを担当した音響家の例では、サックス5本はベルの至近で1人1本、トロンボーンは4人に2本と、減らす側はいつも金管です。米国のジャズフェスティバルの PA も、トランペットとトロンボーンには SM57、サックスには別の大口径ダイナミックを使い、人数が多いセクションだけ「5人で3本」のように分け合っていると書いています。ロックバンドに入る管3本なら、SM57 を3本がいちばん普通の形です。

ソロマイクを足すか

本数の表にソロマイクを足すかどうかは、ソロのときに前に出るか、その場で吹くかで決まります。

ソロの形足すマイク書き方の例
前に出て吹くセンター寄りにソロマイク1本「Solo:SM58 スタンド(会場)」。Vo マイクとは別に頼む
その場で吹く足さない。PA がその人の ch を上げる回線表の備考に「3曲目間奏 ②Ts ソロ」
クリップマイク足さない。常に同じ距離で拾えるどこへ動いても音が変わらない。PA はフェーダーだけ

前に出るならソロマイクはボーカルマイクとは別に頼みます。ボーカルのマイクは歌の音作り(EQ)になっていて、管を入れると歌も管も中途半端になるからです。ソロの位置と導線は立ち位置の節で図にしています。

スタンドマイクとクリップマイク——持ち込むなら電源とワイヤレスを申告する

本数が決まったら、会場のマイクを借りるか、自分のクリップマイクを持ち込むかです。ライブハウスの管楽器用はほぼSM57 系のダイナミックマイクをブームスタンドでベルの前に立てる形で、Shure の解説でも「SM57 をストレートスタンドでベルに向けて下向きに」が定番として挙がっています。動きが多い、ベルの向きが変わる、ソロで前に出る——そういうパートが楽器に付けるクリップマイクを持ち込みます。

種類向いている場面会場に伝えること
スタンド型(会場のSM57など)立ち位置が決まっている。持込なし。いちばん多い形「ブームスタンド◯本」。ベルの高さに合わせるのでストレートより扱いやすい
クリップ型・有線(持込)動く・踊る・ベルの向きが変わる。ソロで前に出る機種名+「48V(ファンタム)必要」。ケーブルは XLR–XLR
クリップ型・ワイヤレス(持込)ステージを歩く・客席に降りる機種名+周波数帯(B帯/2.4GHz)+受信機の置き場所と電源
⚠️ 楽器に付けるクリップ型の多くはコンデンサー型で、動くのにファンタム電源(一般に+48V)が要ります(電池ボックスやワイヤレス送信機から給電する機種もあります)。会場の卓はほぼ48Vを出せますが、その ch だけ PA が ON にする操作が要るので、申告なしに差しても音が出ません。

サックスは音がキーとベルの両方から出る楽器で、Shure の解説では、ベルだけを狙うと明るく前に出る音、キー側を狙うと太い音と、向きで音色が変わると説明されています。スタンドマイクならベルから7〜10cm、やや上からキー側に向けるのが「ナチュラル」とされる基本の位置です。トランペット・トロンボーンは音がベルから一直線に出るので、ベルの軸から少し外して置くと、PA が歪まずに拾えます。

クリップマイクで実際によく挙がる機種を、例として並べます。

機種(例)方式・電源特徴
SHURE BETA 98H/Cコンデンサー・ファンタムグースネックでベルに付け、カプセルを管の中へ。ワイヤレス送信機にも付く
audio-technica ATM350Uコンデンサー・ファンタムクリップ式グースネック。最大入力音圧159dB。税込36,080円(楽器店の記事)
audio-technica PRO35コンデンサー・ファンタム軽量・ローカットスイッチ付き。税込16,610円
AKG C519Mコンデンサー・ファンタム管楽器用クリップ。奏者のブログで愛用例が多い
DPA 4099(Extreme SPL)コンデンサー・ファンタム/送信機154dBまで歪まない金管向け。サックス用・金管用クリップ
CLOUDVOCAL iSOLO CHOICEワイヤレス一体(2.4GHz)見通し30m。ロング/クリップの2種アタッチメント。税込59,400円
💡 上は例で、推薦ではありません。合うかどうかは楽器と音量で変わるので、リハで会場の SM57 と聴き比べて決めます。2.4GHz 帯のワイヤレスは、お客さんのスマホが多い満員の会場で途切れることがあるので、確実性なら B帯です。

持ち込むときに伝える3点——48V・ケーブル・抜き差し

クリップマイクを持ち込むとき、機種名のほかに伝えることは3つです。サックス奏者のブログでも「現在のクリップ式はほとんどがコンデンサーで、ファンタム電源が必要」「ダイナミックと併用するときは注意」と繰り返し書かれていて、ここが申告の中心になります。

伝えることなぜ書き方の例
48V が要るクリップ型はコンデンサー。卓のその ch で PA が ON にする「②Ts:ATM350U 持込・48V 必要」
ケーブルファンタムは XLR–XLR でしか送れない。片側フォンだと動かない「XLR ケーブル持参」か「会場のをお借りします」
抜き差し48V が ON のまま抜くと大きなポップ音。機器を傷めることも「転換で外します。フェーダーを下げてから抜きます」

ワイヤレスのクリップマイクは、これに周波数帯(B帯か 2.4GHz 帯か)と受信機の置き場所・電源が加わります。会場のワイヤレスや IEM と帯域が重なると使えないので、持ち込む電波機器はバンドでまとめて申告します。詳しくはワイヤレスマイクをライブで使う注意点に、イヤモニと一緒に持ち込む場合はIEM(イヤモニ)とはにまとめています。スタンドの種類(ブーム/ストレート)の違いはマイクスタンドの種類と立て方を参照してください。

マイクの種類と本数、図に書けば一発で伝わります
管の人数分のマイクを並べて「57(会場)」「クリップ持込 48V」と書き添えるだけ。PDFと共有URLでそのまま提出できます。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

立ち位置——ギターアンプと反対側に横一列、ドラムから離す

立ち位置は、管楽器の申告でいちばん当日の音を左右する項目です。管のマイクは本人の音を拾うために置いてありますが、すぐ横にギターアンプがあれば、マイクにはアンプの音が同じくらい入ります。これをかぶりと言い、PA は管のフェーダーを上げるとアンプも上がるので、管を前に出せなくなります。ドラムのシンバルも同じです。

▲ 7人編成(Vo・Gt・Ba・Dr・Key+管3本)の基本形。ホーン隊はギターアンプと反対側(ここでは上手)に横一列、ドラムからも離す。マイクは下手から①②③と番号を振り、楽器と「会場/持込」を書き添える。返し(黒い台形)は3人で1台を前に置き、ベルは歌のマイクと返しに向けない。

図のポイントは3つです。

人数やステージの奥行によって、横一列以外の形も使います。

形向いている場面注意
上手か下手に横一列管2〜3本の対バン。いちばん多い形ギターアンプと反対側に寄せ、ドラムから離す
ボーカルの後ろの列管3〜4本、奥行のあるステージ歌のマイクにベルを向けない。箱馬1段あれば頭越しに飛ぶ
前に出てソロソロやキメで一歩前センターのソロマイクへ。返しを踏まない導線を空けておく
⚠️ ドラムとギターアンプの近くに立つほど、管のマイクにドラムとアンプの音がかぶり、PA は管のフェーダーを上げられなくなります。ホーン隊は音の大きい楽器から離す、ベルを歌のマイクと返しに向けないの2つで、かぶりもハウリングも大半が防げます。

箱馬(高さ20〜30cmの台)が1段あるライブハウスなら、管だけ段に上げると、ベルが前の人の頭越しに客席へ飛び、歌のマイクにも入りにくくなります。段の呼び方と寸法は吹奏楽の配置図のひな壇の節にあります。サックスをトランペット・トロンボーンから少し離すと、お互いのマイクへのかぶりも減ります。

返しは何台?——欲しいのは自分の音ではなく、歌とリズム

管楽器の返しの考え方は、ギターやボーカルと逆です。自分の音はベルから出て自分の耳に届くので、返しに自分を入れる必要はほとんどありません。欲しいのは歌(キメの合図)・キック(テンポ)・キメを合わせる相手(ギターか鍵盤)です。

管の人数返しの台数欲しい音(書き方の例)
管1〜2本1台(2人で共有)「Horn:歌とキック多め、自分は少し」
管3本1〜2台(3人で1台でも成立)「Horn:Vo・Key のキメ・キック。管は返さなくてよい」
管4本以上2台(左右)ソロマイクの前に1台足す。要望はセクションで1つにまとめる
💡 管楽器は自分の音が生で聴こえるので、返しに欲しいのは自分ではなく歌・キック・キメを合わせる相手(ギター/鍵盤)です。管を返しに大きく入れると、ベルの近くの返しからマイクへ回ってハウリングの元になります。

ホーン隊の3人がそれぞれ「自分をもう少し」と頼むと、返しの中で管が大きくなり、ベルの近くに置いた返しの音がマイクに回ってハウリングに近づきます。要望はセクションで1つにまとめて伝えます。返しの頼み方のフレーズは返し(モニター)とは、ハウリングの仕組みはハウリングとはにまとめています。

セット図と回線表への書き方——マイク番号は下手から、持込は機種名まで

ここまでの内容を、セット図(ステージを上から見た図)と回線表(マイク1本=1行の表)に落とします。管の欄で PA が見たいのは「どのマイクが誰の、どの楽器か」と「持込か会場か」の2つだけです。

▲ 管4本でマイクが3本しかないとき。減らすのは金管(Tp・Tb)の1本で、共有マイクはスタンドに立てて2人のベルから同じ距離に置く。サックス2人は1人1本のまま。ソロで前に出る曲があるなら、Vo マイクとは別にソロマイクをセンター前に1本頼む。
書く場所書くこと例
セット図マイク記号+番号+楽器。持込は(持込)「③Tb SM57(会場)ブーム」「②Ts クリップ持込 48V」
回線表管1本=1ch。ソロマイクは別 ch「ch9 Tp/ch10 Ts(持込・48V)/ch11 Tb/ch12 Solo」
備考欄電源・ワイヤレス・持ち替え・ソロ「②は4曲目だけフルートに持ち替え(同じマイク)」

共有マイクは、必ずスタンドに立てると書き添えます。ハンドで回し合うとノイズが出るうえ、2人のベルからの距離がずれて片方だけ大きくなるからです。回線表の書式そのものは回線表(インプットリスト)の書き方に、記号の描き方はセット図の作り方・書き方の早見表にあります。

備考欄の文例(コピーして使えます)

こういうとき備考欄にこう書く
管3本・全部会場のマイク管楽器3本(Tp・Ts・Tb)=SM57 系をブームスタンドで3本お借りします。1人1本、ベルの前です
クリップマイクを1本持ち込む②Ts はクリップマイク(ATM350U)持込。48V(ファンタム)をお願いします。XLR ケーブル持参
ワイヤレスのクリップ①Tp はワイヤレスのクリップマイク持込(B帯・1本)。受信機は下手袖に置き、電源1口お借りします
マイクが足りないと言われたTp と Tb で1本を共有します(金管2人で1本・スタンド)。Sax は1本のままお願いします
ソロで前に出る3曲目間奏で②Ts がセンターのソロマイクへ出ます。Vo マイクとは別に1本お願いします
持ち替えがある②は4曲目だけフルート。同じマイクで、曲間にスタンドの高さを変えます
ホーン隊の申告、文例ごと図に入れられます
マイク記号に番号と楽器を書き、備考に「クリップ持込 48V」。回線表も同じ画面で作って1枚のPDFに。
最速セット図作成ツールを無料で利用する

リハーサルで確かめること——ソロの音量差・持ち替え・ミュート

対バンのリハは、セッティング込みで1組20〜30分が目安です。管楽器は本番と同じ距離で吹かないと PA が音を決められないので、この順番で、ベルとマイクの距離を本番どおりに確かめます。

  1. マイク番号順に1人ずつ8小節——PA がゲインと EQ を決める。ベルとマイクの距離を本番と同じに
  2. いちばん大きいキメ——音量の上限。ここでドラムのかぶりが目立つなら、1歩ドラムから離れる
  3. いちばん静かなバッキング——音量の下限。管を返しに入れていないか確かめる
  4. ソロの曲を頭から——ソロと伴奏の音量差を PA に聴かせる。前に出るならその動きまで
  5. 持ち替え・ミュートの曲——フルートやミュート付き Tp は1段音が落ちる。距離を詰めるか PA に一言
  6. 返しの要望をセクションで1回——3人で別々に言わず、まとめて1つ
💡 時間がないときは、2番と4番を優先します。いちばん大きいキメと、ソロの曲を聴かせれば、PA は音量の上限とソロの持ち上げ幅を決められます。持ち替え(サックス→フルート)やミュート付きのトランペットは音量が1段落ちるので、その曲だけマイクに近づくか、PA に「4曲目は小さいです」と一言入れます。リハ全体の流れはサウンドチェック・リハの流れにまとめています。

会場ごとのマイクの上限——ライブハウス・ホール・学祭野外

必要な本数が決まったら、会場に足りるかを確かめます。管に使う SM57 系は、ドラムのスネア・タムやギターアンプにも使うので、本数には上限があります。公開されている機材表から場面ごとに並べるとこうなります。

会場上限になるもの実例
ライブハウスSM57 系の本数とスタンド新宿SAMURAI:SM57×6・SM58×6・Beta58A×4 ほか計30本、DI 10、返し6、ワイヤレス5。京都GROWLY:SM57×7・SM58×10、スタンド22本、返し5台
公共ホールワイヤレスの本数(受信機の ch 数)横浜・ミズキーホール:ダイナミック24本に対しワイヤレスは6本まで。はね返り6台
学祭・野外持込 PA の卓の ch 数とスタンド生音が届かないので管は1人1本が原則。野外ビッグバンドの例=金管は57、Tb 4人に2本、各セクションに予備1ch
💡 ライブハウスの SM57 は6〜7本が実例の相場です。ドラムのスネア・タムやギターアンプにも 57 を使うので、管3本に 57 を3本は普通でも、管5本になると足りなくなります。本数が多い日は持込のクリップで補うか、金管2人で1本にします。

申込書や連絡のメールには、「管3本=有線3本・ワイヤレス0本、うちクリップ持込1本(48V)」のように有線とワイヤレス、会場と持込を分けて書きます。「マイク3本」だけだと、会場がボーカル用の SM58 で準備することがあるからです。学園祭の屋外ステージでは、これに加えて電源と雨天の扱いを決めます。屋外なら学園祭の野外ステージ配置図を、ジャムセッションに管で参加するならジャムセッション入門もあわせて読んでください。

管楽器セッティングシート(A4・4ページ)を無料ダウンロード

ここまでの内容を、そのまま印刷して埋めるだけのA4シートにしました。1ページ目が記入用(奏者ごとのマイク・電源・返しの表、立ち位置の図、返し・本数・ソロ・48V の4欄)、2ページ目が管3本の記入例、3ページ目が本数・マイクの種類・立ち位置・返し・リハの早見表、4ページ目が会場の上限・備考欄の文例・提出前チェック12項目です。登録不要・完全無料、印刷も配布も改変も自由です。

管楽器セッティングシート(A4・記入用)のプレビュー。①から⑥までのマイク番号ごとに名前・楽器・マイク(会場スタンドかクリップ持込か)・電源・返しに欲しい音を書く表、方眼の立ち位置の図、返しの台数・有線とワイヤレスの本数・ソロと持ち替え・48Vと電源を書く4つの欄
🎺 記入用(1ページ目)
奏者の表 → 立ち位置 → 返し・本数・ソロ・電源の順に上から埋める1枚。1行=管1本なので、本数と48Vの申告が抜けません。
管楽器セッティングシートの記入例。7人編成のスカバンドでトランペット・テナーサックス・トロンボーンの3人が上手に横一列、テナーサックスだけクリップマイクを持ち込んで48Vを申告、有線3本、返し1台を共有、3曲目の間奏でソロマイクへ出る例
✏️ 記入例(2ページ目)
7人編成(Vo・Gt・Ba・Dr・Key+Tp・Ts・Tb)がライブハウスの対バン30分に出る想定で、マイク・48V・立ち位置・返し・ソロまで最後まで埋めてあります。
管楽器のマイク早見表。管1本から4本以上までの本数、スタンドマイクとクリップマイク(有線・ワイヤレス)の違いと会場に伝えること、立ち位置の3つの形、返しの台数と欲しい音、リハで確かめる順番
📋 早見表(3ページ目)
本数の早見表・スタンドとクリップの違い・立ち位置の3形・返し・リハの順番を1枚に。4ページ目は会場の上限・備考欄の文例6種・提出前チェック12項目です。

使う順番は3ステップです。① 3ページ目の早見表で本数とマイクの種類を決める → ② 1ページ目の表に、下手から①②③…とマイク番号・名前・楽器・会場/持込・48V を書く → ③ 立ち位置の図に番号を書き込み、返しと本数の欄を埋める。この3つが埋まっていれば、当日マイクまわりで止まることはまずありません。ギターとベースの持込アンプはギター・ベースの機材申告、ドラムの持込パーツはドラムの配置図と機材申告で、同じ体裁のシートを配っています。

まとめ

ホーン隊のセット図、1分で作れます
マイクを管の人数分並べて、番号と楽器と「会場/持込」を書き添えるだけ。PDFか共有URLでそのまま提出できます。
最速セット図作成ツールを無料で利用する
登録不要・完全無料

よくある質問(FAQ)

ホーン隊(管楽器)のマイクは何本必要ですか?
基本は1人1本で、管3本なら3本です。会場のマイクやチャンネルが足りないときに減らしてよいのは金管同士で、トランペットとトロンボーンがスタンドに立てた1本を共有します。サックスは音がキーとベルの両方から出て向きで音色が変わるので、2人で1本にはしません。ソロで前に出る曲があるなら、ボーカルマイクとは別にソロ用を1本頼みます。
サックスとトランペットでマイクを共有できますか?
向いていません。トランペットはサックスより大きな音が出て、マイクの前に立つ距離も違うので、1本で拾うとどちらかが埋もれます。共有するなら音量と向きが近い金管同士(トランペットとトロンボーン)にし、マイクはスタンドに立てて2人のベルから同じ距離に置きます。ハンドで回し合うのはノイズと音量差の原因になるので避けてください。
クリップマイクを持ち込むとき、会場に何を伝えればいいですか?
機種名と、48V(ファンタム電源)が必要なこと、XLRケーブルを持参するか会場のものを借りるかの3つです。楽器に付けるクリップマイクの多くはコンデンサー型で、卓からのファンタム電源がないと音が出ません。会場の卓はほぼ48Vを出せますが、そのチャンネルだけPAがONにする操作が要るので、申告なしに差しても鳴りません。ワイヤレスなら周波数帯(B帯か2.4GHz帯か)と受信機の置き場所・電源も書きます。
管楽器にはどんなマイクが使われていますか?
ライブハウスの定番はSHURE SM57で、ブームスタンドでベルの前に置きます。Shureの解説でも、SM57をスタンドでベルに向けて下向きに置く形が定番として挙がっています。持ち込むクリップマイクでは、SHURE BETA 98H/C、audio-technica ATM350U・PRO35、AKG C519M、DPA 4099、ワイヤレス一体型のCLOUDVOCAL iSOLO CHOICEなどが例に挙がります。どれが合うかは楽器と音量で変わるので、リハで会場のSM57と聴き比べて選ぶのが確実です。
ホーン隊はステージのどこに立てばいいですか?
ギターアンプと反対側に横一列が基本で、ドラムからはできるだけ離します(数歩分でもかぶりは目に見えて減ります)。ギターアンプやシンバルの近くに立つと、管のマイクにその音がかぶり、PAが管のフェーダーを上げられなくなるからです。ベルは歌のマイクと返しに向けず、客席へ向けます。奥行のあるステージでボーカルの後ろに並ぶときは、真後ろではなく少し横にずれ、箱馬が1段あれば管だけ上げると前の人の頭越しに音が飛びます。
管楽器の返し(モニター)には何を入れればいいですか?
自分の音ではなく、歌・キック・キメを合わせる相手(ギターか鍵盤)です。管楽器は自分の音がベルから直接聴こえるので、返しに管を大きく入れるとベルの近くの返しからマイクへ回ってハウリングの元になります。台数は管3人で1台でも成立し、4本以上なら左右に2台が目安です。要望は3人がそれぞれ言わず、セクションで1つにまとめてから伝えます。
ワイヤレスのクリップマイクはライブハウスで使えますか?
使えますが、必ず事前に機種名と周波数帯を伝えてください。会場のワイヤレスやIEMと帯域が重なると使えず、ホールではワイヤレスの本数そのものに上限があります(横浜のミズキーホールはワイヤレス6本まで、新宿SAMURAIのワイヤレスは5本)。2.4GHz帯のシステムは、お客さんのスマホが多い満員の会場で途切れることがあるので、確実性を重視するならB帯です。受信機の置き場所と電源1口もセット図に書いておきます。
ビッグバンドや吹奏楽の配置もこの記事でいいですか?
この記事はロックバンドやスカ・ファンクのバンドに管が1〜4本入る場合の書き方です。17人のビッグバンドはサックス・トロンボーン・トランペットの3列とひな壇、セクションマイクという別の様式なので「ビッグバンドの配置図・並び方」に、コンクールの○×様式は「吹奏楽のステージ配置図の作り方」にまとめています。マイクの共有が金管同士という原則と、48Vの申告は、どの編成でも同じです。